血液が骨になる!? 「CGF再生療法」

再生治療は今、最も注目されている医療技術といえるだろう。単に自然な回復を待つよりも早期の治癒が見込めるだけでなく、患部を元の状態に戻すことで、本来なら取り得なかった治療法が選択できるかもしれないのだ。「もっと早く治療を始めていたら、こんなことにはならなかったはず」。そんなジレンマに光明をともし続けているのが、月間150以上の症例数をほこる「平井歯科医院」。同院の平井院長に再生治療の最新事情を伺った。

この記事の監修者

名前 平井 基之 Motoyuki Hirai
プロフィール

平井歯科医院院長。東京歯科大学卒業後、同大学院にて歯学博士号取得。同年「平井歯科医院」を開院する。
以来、約30年間にわたり、インプラント治療を中心とした「高度な医療を幅広く提供する」診療スタイルを確立。自ら特殊法人を設立し、保育園や認知症対応グループホームなどを運営。高齢者や障害者への歯科治療にも取り組む。

厚生労働省臨床研修指導員 / 東京歯科大学非常勤講師 / 日本口腔インプラント学会会員ほか

骨が再生する仕組みについて、簡単に説明をお願いします。

方法としては複数あるのですが、ここでは当院が採用している「CGF」についてご説明しましょう。

皆さんがケガなどをされると、かさぶたが傷口を覆い、治りを早くしますよね。これは、血液中に含まれる血しょうの働きです。血しょうは、各細胞に栄養やホルモンを運ぶほか、刺激が加わることで修復因子を放出するのです。

この因子によって作られるさまざまな物質のひとつが「フィブリン」。「CGF」は、この「フィブリン」を濃縮したもので、患者さんの血液を採血して作ります。さらに骨の補充剤を加えることで、骨の再生が効果的におこなえます。完全に自己由来の物質ですから、拒絶反応や感染リスクを抑えられますよね。また、「CGF」の生成には15分程度しかかかりません。したがいまして、手術をする際にお待たせせず、ほとんど同時進行で準備に入ることができます。

用途として考えられるのは、やはりインプラント治療でしょう。顎の骨が薄くて、今まで「できない」あるいは「難しい」と言われていた患者さんでも、施術可能な場合があります。忘れていた「ご自分の口で食べる楽しみ」を、ぜひ取り戻してみてください。

ほかの方法と比べて「CGF」が優れている点は何でしょう?

比較対象として、同じ骨の再生治療に用いる「PRP」を例に取ってみます。「PRP」は、血液に凝固剤を加えて人工的に変質させた、ノリのようにドロっとしている液体です。これに対し「CGF」は、膜のように加工することができるのです。糸を通せるぐらい丈夫なので、手術をする際、患部に縫い付けることもあります。

また、膜を厚くすれば、ねらった部分にしっかりとした骨の土台を築くことも可能です。ゲル状の膜なら、ノリのように流れていくこともないですから、「盛る」という施術が行いやすくなります。

さらに、骨を癒着する場合の「支え」として使用することも可能です。いままでは、ブタやウシなどから採取したコラーゲンを用いていたため、異種生物由来によるリスクが考えられました。しかし「CGF」なら、その心配はありません。

このように、液体のような「PRP」と異なった幅広い使い道があること、それでいて治療リスクの少ないことが、「CGF」ならではのメリットといえるでしょう。もちろん、血液さえあれば誰でも作れます。歯という小さな患部へ用いますので、採血量はごくわずかとなっています。

インプラント治療以外の使い道はあるのでしょうか?

いくつか考えられます。例えば、親知らずを抜いた跡の穴を放置しておくと、細菌が入り込むかもしれませんよね。この穴を「CGF」で埋めておけば、感染リスクを抑えられるでしょう。ただし、穴の空いた歯への詰め物としては期待できません。歯そのものは骨と違い、再生できないのです。

また、歯周病治療では、ほかの歯ぐきから粘膜を移植する場合があります。このとき、移植元の部分に「CGF」を用いると、早い回復が期待できます。

この辺は、先生によって判断が分かれるところですね。あくまで骨の再生なのか、それとも、治癒力を高める働きそのものに期待するのか。後者であれば、矯正治療で動かした歯を安定させる使い方なども考えられます。

ご注意いただきたいのは、「再生」という言葉が独り歩きして、あたかも骨粗しょう症に効き目があるかのような受け取り方をしてしまうこと。牛乳を飲んで骨が強くなるような、そういう趣旨のものではありません。

移植した顎の骨を効果的に癒着させたり、厚さの足りない患部を部分的に補ったり、そのようなケースで補助的に用いているのが現状です。それでも、治療機会の拡大に十分寄与しているといえるでしょう。

ワンデイインプラント® 3 つの特徴

特徴①すべての歯がそろう

あご全体に美しい歯がそろい、自信をもって人前に出られる。

 

特徴②その日から歯が入る

手術当日に固定式の歯になり、1日で歯の悩みから解放される。

 

特徴③快適で充実した毎日

治療終了後は、食事も会話も自由に楽しめる。

【監修医院紹介】平井歯科医院

医院名 平井歯科医院
住所

〒113-0033
東京都文京区本郷4-17-9 平井ビル3階

TEL 03-3812-1155
アクセス  都営地下鉄三田線・大江戸線「春日」駅より徒歩3分
URL http://www.hirai-dental.jp